sakuzo's cinema talk
ダイ・ハード
DIE HARD
(1988/米)
こんばんは。さくぞーシネトークです。
第2回は、『ダイ・ハード』です。お相手は、ラフさんです。
ラフさん、こんばんは。
ご無沙汰しています。よろしくお願いいたします。
ではさっそく始めましょう。
まず今回の映画を選んだ理由ですが、つい最近、最新作『ダイ・ハード4.0』が公開されたので、原点ということで第1作を選んでみました。
当時大ヒットしたので観ている人も多いしね。
公開当時、観た?
公開当時口コミでおもろいおもろいって広まったね。
やっぱり口コミでヒットしたんですか。初めの興行収入はあんまり芳しくなかったのかな。
そう。最初は少なかった。でも最初に観た人がおもしろい、おもしろいって段々と増えた。
俺も2回劇場に行ったよ。
俺の友人なんて10回も通ってたよ。
結構長いことロングランしてたよ。
10回ですか!? でもそれぐらいの価値はありますよね。でも僕は当時は高校生でお金が無くって観てなかったんですよ(^^;。
うわ、俺働いてた。年バレるー。
当時深夜に『パペポTV』ってやってたの知りませんか?
うんうん。見てたよ。
あれで上岡龍太郎さんが絶賛していたんですよ。あの方のエンターテインメントに対する評価は結構信頼できたので観たかったんですよね。
へー、上岡龍太郎とダイ・ハードかあ。意外な取り合わせ。
やっと観られたのは3〜4年後の「日曜洋画劇場」だったと思います。野沢那智さんのアフレコで。
あらら。野沢那智?あれって声が高くて変じゃない?
俺、未だに馴染めてないんですよ(笑)。
村野武範バージョンも確かありました(笑)。でもやっぱり野沢さんが僕にはぴったり来ます。DVDでは他の人がやっているみたいです。
個人的には、もうちょい低めでやんちゃな感じがええかなあ。
ちょっと吹き替えに話になったけど、
ここで見たこと無い人のために何でこのタイトルなのか?を説明します。
ダイハード。ダイがハード。死ぬ事がハード。なかなか死なないって意味です。
主演ブルース・ウィリス演じるジョン・マクレーン刑事が、ほんまなかなか死なない。
それがタイトル名の意味です。
ブルース・ウィリスって当時映画ファンの間では有名だったんですか?「『こちらブルームーン探偵社』でおなじみの‥‥‥」って言われてもピンと来ませんでした。
いやいや。一部に知られてただけやわ。
『ダイ・ハード』の前にコメディー映画『ブラインドデート』って公開されたけど、ぜんぜんやったもん。
知らん俳優だったから、中身にのめりこめた人も多かったと思う。
ざっくりしたストーリーについて。
舞台はロス。
嫁と子供と別居中の刑事が、ニューヨークからロスへやってくる。
別居中の嫁が働く高層ビルにある会社のクリスマスパーティーに参加するために。
そのビルがテロリストに狙われて、ただ1人立ち向かう刑事。
まずキーワードは「裸足」やね。
飛行機の中で酔い止めの方法として裸足になれって言ってきたオッサンを恨んでるやろなあ。
後に繋がる伏線ですよね。この映画は何が素晴らしいかと言って無駄なシーンが本当に少ない。全て後に意味が出てくる。
テロリストを1人やっつけて、そいつの靴を奪うねんけど、妹の足より小さいって、サイズなんぼやねん!
あはは。設定ですから(^^;
テロリストがビルに入ってきた時の雑談がベタベタにロスやなって思った。
NBAのマジック・ジョンソンとカリームのシュートの話をしてる。
アメリカ映画って地元スポーツの話題をちょこちょこ入れてるね。
え〜、全然気づかなかったです。タランティーノは逆にストーリーに全く関係ない雑談入れるんですよ(笑)。
そう!それがタランティーノ節。『レザボアドッグス』で延々マドンナの話をしてたような。黒のスーツのオッサンばっかりで(笑)。
システム担当のテロリストが鼻歌歌いながら、警備のシステムを壊すやんか。
上の階のロックもハズれるんちゃうか?
大体、ハイテクビルなんやし消防署とかセキュリティー会社に連絡行くよね。
意外とハイテクちゃうやんって思った。
あはは。僕は全然気になりませんでした。「おおっ、プロの仕事だ!」ぐらいにしか。
大体何で日系企業なんやろね。
当時の日本はバブルか?金持ちの象徴やったんかなあ。
あのジョー・タカギという社長は、北野武の『BROTHER』に出てたね。
上岡さんが言うには何か有名だったミュージシャンだったそうですよ。ジェームズ・シゲタとか言う‥‥‥。
へー情報通やなあ。
『ハリーポッター』でおなじみのアラン・リックマンはいい味出してたね。
冷静で紳士的なテロリストのリーダー。
僕はまだあの人の名前すら知らない時でしたけど、やっぱり存在感はものすごくありましたよね。第二の主役って感じでした。でも後に『ギャラクシー・クエスト』に出ていたのにはあまりのギャップにひっくり返りましたよ。
おちゃめすぎるもんなあ。でも好きやな。
テロリストに占拠されて、何とかせなあかん!って消防署呼ぶやんか。あそこの必死さは良かったね。四作目になったら、そういう弱さとか焦ったところが全くないもんね。
普通の中年のオッサンは何とか必死に戦うってのがウケた理由やと思う。
マクレーンは普通のオッサンながら頭いいんですよね。「落ち着け、考えろ!」って自分に言い聞かせて無い知恵を絞って立ち向かう。
あそこが感情移入できるね。ジョンがんばれ!って。
ハンスたちの捨てた煙草の空き箱を見て「ヨーロッパの野郎だな」って言うシーンがあるんです。何度目かにこの映画を観た時、フランスの「ゴルワーズ」って言う銘柄を僕も吸っていたのですぐ分かって嬉しかったです。
おフランスのタバコかあ。俺は国産派なので気がつかなかった。
タバコで思い出したけど、最初にロスの空港に着いたとき、空港内ですぐにタバコを吸うねんけど、今じゃ考えられへん。いい時代だったなあ。
タバコ=一服として、うまく映画に緩急つけてたよね。いい小道具なのに。時代がなあ・・・。
話戻って、
その必死のマクレーンを外から助ける黒人警官パウエル。この人がまたいい。いい味出しまくりやな。
アクションの合間、合間にいい感じで二人の会話が入るねんなあ。
ああ、無線で「カウボーイ、調子はどうだい?」みたいなノリでしょ?このパウエルがまた頭いいんですよね。FBIが来るんですけどマクレーンはパウエルと連絡を取りたがるんですよ。
そうお互いに誰がバカで誰を信頼した方がいいかをわかってる。
『2』ではすっかり友達になっていませんでしたか?マクレーンが電話して第一声「パウエル、今食っているスニッカーズを置いて俺の話を聞いてくれないか」みたいな。
そうやねん。あれね、別居中の家族のためにニューヨークからロス勤務に変えてる。
そこまで家族のためにやったのに、『3』ではニューヨークでアル中になってる・・・。
あ、そうだったんですか。気づかなかったです。『2』では空港で逆ナンされてませんでした?
そうハゲかけてるのにオオモテ。
薬指の結婚指輪をクリクリやって断るのがカッチョええ。
家族と言えば、4作目にも絡んでくる娘のルーシーが出てたね。
あの子がこんな大きくなるんや(役者は違うけど)、ジョン・マクレーンも老けるよなあって。何か親戚のオッサン気分で見てしまったよ。
4作目では奥さんととうとう離婚してましたよね(笑)。噂ではブルース・ウィリスのセクハラがキツくて出演するのが嫌になったとか‥‥‥。息子もいたはずなのに4作目では見事にスルーされていましたね(笑)。
そうなん?残念やわ。嫁とテレビ局のおっさんのやりとりは続けて欲しかったなあ。
勝手にテロリストと交渉するお調子者の国際部長は気持ち悪かったな。
喋り方や仕草とか。まさに”さよなら要員”だったわ。
FBIがやってきて電源切るとこも笑ったなあ。
驚いてるでって外では言ってたけど、中では狂喜乱舞。
あれ、おもろいなあ。
あれ、テロリストの思う壺でしたもんね。逆効果もいいところ。
完璧にFBIを無能扱いしてたもんなあ。監督は何か恨みでもあったか?
いや、別に無いでしょう(笑)。
ほんま?
とうとう目的のものを手に入れたテロリスト。あとは逃げるだけ。
人質たちをビルの屋上へ誘導。そして・・・。
間に合うのかジョン・マクレーン。
あああ屋上が爆破されるぅ!
消火栓のホースを利用してビルの屋上から飛ぶって、機転がきいて頭いい。
逆にヘリに乗ったFBIときたら・・・やっぱり監督恨みに思ってるな。
いやいや、恨みには思ってないでしょう(笑)。
ほんまにほんま?
ヘリのFBIが落っこちた時の警察本部長のセリフがいいんですわ。
冷静に「代わりのFBIがいるなあ」って。
みんなFBIをマニュアルでしか動けないおバカな奴らって思ってるんやね。
あはは!やっぱり恨みがあるんですかね?(笑)
やっと通じた(笑)。
僕は「銃所持反対派」なんですけどあの映画に出てきたベレッタM92はカッコいいと思いましたね。『スピード』でもキアヌ・リーブスが使っていたような‥‥‥。その後のヒーローものの主役はたいていベレッタ使っていますよね。
小さめでスマートで何かいいね。
見事爆破から逃れたジョン・マクレーン。
ビルの屋上からぶらさがって飛び込んだ部屋が、何と和室!畳がズルズルーって。
あんなんアメリカ人わかれへんで。
あのシーンで僕は「高層ビルのガラスってそんなに簡単に割れるん?」って思いましたよ。
そうやねん。割れへんかったら死んでるで。さすがダイハード野郎。
さてテロリストと最終対決。テロリストは3人。
自動小銃の弾はなし。拳銃の弾は2発のみ。
ここでもやっぱり今までのハリウッド映画にありがちなパワーやカンフーなんかで対決しないんですよね。
今まで会話にやたら出てきたカウボーイというフリが生きてくる。
パン!パーン!って、カッコええよね。
テロリストを全部やっつけて、やっと愛しの嫁と再会。
いずれ離婚するのに・・・。
でもこの時は愛し合ったね。
本当に知恵だけで普通のオッサンが危機を乗り越えましたよね。
そう普通のオッサンがやたらカッコええ。
ふーやっと終わったと思ったら、まだある。
あの外から支えたパウエルとご対面&パウエルのトラウマとの決別。
こういう小ネタがいっぱいあっておもろいよね。
そう!あのシーンも良かったんですよ。上手いこと出来てるなあと感動しましたね!
これで本当のおしまい。
スリル、アクション、友情、家族愛などいっぱい楽しめたね。
満足感を抱いてクリスマス気分で帰れる。
『レット・イット・スノウ』が流れるんですよね。リムジンで待機していた小柄な黒人が「来年のクリスマスも荒れるぞ〜!」って言っていたのですがこの時すでに『2』の企画はあったんですかね?
あの曲の入り方、選曲のセンス、抜群だったね。
2作目は多分なかった気がするよ。だって知名度のないブルース・ウィリスで勝負やでー。
完璧に勝てるとは思ってなかったと思うよ。
ジョン・マクティアナンという監督についてはどう思いますか?『3』はちょっとグダグダで、後代表作は『プレデター』でしょう?(^^;よっぽど『1』の脚本が良かったのかなあと。
うまくまとめてくる監督ではあると思う。脚本がよいほど、そのまんま仕上げてくる。
そんな感じかなあ。
実は『3』もまあまあ好きやねん。最後の対決だけはいただけないけど。あそこをうまく処理してくれてたらよかったのに。貨物船で終わってればよかったのにね。
さてさて、以上で終わりですね。
どうも最後までありがとうございました。またよろしくお願いします。
おつかれさんでした。
さくぞーシネトーク2 おしまい。

